- Webマーケターにどんなキャリアプランがあるか知りたい
- キャリアアップするためのコツはあるの?
- 年収も気になる
初めまして、EC企業でWebマーケターをやっているイチです。
今回は、Webマーケターにどんなキャリアプランがあるかについて、徹底解説していきます。
僕はこれまで約2年Webマーケターとして働いてきたのですが、その経験や知人の状況などを踏まえて、リアルな話をお伝えできればと思います。
この記事を読めば、Webマーケターとしてのキャリアパス、キャリアップのコツについて具体的なイメージをつかめるはずです。
目次
僕の経歴
- 大学卒業後にメガバンク入行。20代後半で未経験からECベンチャーのWebマーケターになりました。
- 現在は事業部のヘッドとして、戦略企画から施策の実行まで担当しています。
まずWebマーケティングの仕事内容とは?
そもそもですが、Webマーケティングとは、Webを通じて行うマーケティング活動のことです。
テレビや新聞などのマスメディアではなく、Google、Facebook、YouTube、メールなど、Web上のメディアを使ってマーケティングを行うのが特徴です。
Webマーケティングの仕事内容は、大きく分けて下記の3つです。
- 集客施策:Webサイトにお客さんを集めるための施策。例えば、Google広告を出したり(Web広告運用)、SEO対策を行ったりします。
- 販売施策:お客さんに商品を買ってもらうための施策。具体的には、商品の訴求ポイントを見直したり、Webサイトのデザインの工夫したりします(Web制作)。
- リピーター施策:お客さんに商品購入をリピートしてもらうための施策。会員制の導入や、メールマガジンの配信などが、この施策の代表例です。
それぞれの施策が奥深く、しっかりと実績を出せるようになるまで2〜3年かかるのが普通です。
なので、全ての施策に詳しいWebマーケターはあまりおらず、1〜3個くらいの施策に特化して専門性を高めている人が多いです。
仕事内容について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。
» Webマーケターの仕事内容を現役プロが超具体的に解説【僕の一日も紹介】
Webマーケティング業界のキャリアパス5つ
Webマーケターとしてのキャリアパスは、基本的に下記の5つのどれかです。
- 広告代理店でコンサルタントの道を極める
- 事業会社(EC企業)でCMOを目指す
- メディア企業で編集長になる
- 正社員をやりつつ副業で稼ぐ
- フリーランスとして独立・起業する
広告代理店?事業会社??となった方、こちらの記事で解説しているので、よかったらどうぞ。
» 【転職希望者向け】Webマーケティング会社の種類を現役プロが解説
①広告代理店でコンサルタントの道を極める
未経験から広告代理店に入社した場合の一般的なキャリアパスをご紹介します。
入社して1〜3年:担当者
広告代理店に入社してから最初の1〜3年は、コンサルタントとして予算月50万円〜数百万円くらいのクライアントを複数社担当することになるでしょう。
予算とは?
クライアントがWeb広告に使う予算です。基本的に予算が大きいほど広告運用の難易度が上がっていくので、月数千万円などの予算を担当するのは、経験がある中堅社員になります。
ちなみに、広告代理店の報酬は「クライアントの予算 × 20%」です。なので、運用する予算が大きいほど、儲かる仕組みになっています。
会社にもよりますが、広告代理店が案件を受ける最低ラインの予算は、月50万円くらいです。
最初は予算が小さく、運用媒体もGoogleやYahoo!だけ、というクライアントからスタートです。
そして、経験を積むにつれて、予算が大きく、様々な媒体(Facebook・Twitter・LINEなど)で広告を配信するクライアントを担当していくことになります。
また、次第にクライアントからWeb広告以外の施策(SEO対策やWeb制作など)の相談も受けるようになり、知識の幅を広げて行くことになるでしょう。
担当者としてのミッションは、クライアントの要望をヒアリングして、プランを提案し、成果を上げることです。
そのために、社内のチームや外部のパートナー企業と連携していくことが必要です。
入社してから4〜6年:チームリーダー、そして広告事業部長へ
経験を積むと、チームリーダーとして部下をマネジメントする立場になります。
自分が直接クライアントを担当することはなくなり、クライアントを担当する部下の面倒を見ることになります。
具体的には、部下に指導したり、チームとして連携しやすい仕組みを作ったり、部下と一緒にクライアントを訪問したりします。
チームリーダーとして成果を出すためには、それまで磨いてきたコンサルティングスキルに加えて、マネジメントスキルを身に付けなければなりません。
部下にチームとしての方向性・戦略を伝え、一人一人に目標設定し、時にはコーチングを行ったりしながら、部下を成長させて行く必要があります。
なおチームリーダーとして成果を出すことができれば、さらに上の役職である、広告事業部長や役員に昇進することも可能でしょう。
②事業会社(EC企業)でCMOを目指す
未経験から事業会社に入社した場合の一般的なキャリアプランをご紹介します。
事業会社といっても色々ありますが、ここでは一般的なEC企業(自社サイトで販売)に入社したパターンを紹介します。
入社して1〜3年:担当者
入社してから最初の1〜3年は、チームリーダーの指示に従って、Webマーケティング施策の実行をサポートしていきます。
具体的には、広告運用、ブログ記事の執筆、動画の作成、SNSアカウントの運用などです。
事業会社は、広告代理店に広告運用を任せていることも多いので、その場合はそれ以外の業務に取り組みます。
会社の規模にもよりますが、「広告運用を手伝いつつブログ記事も書く」みたいに、いくつかの業務を担当することが一般的です。
そうやって、複数のWebマーケティング施策を経験しながら、Webマーケティングの全体像を少しずつ把握していくことになります。
また同時に、自社の製品や業界について、どんどん詳しくなっていきます。
3年もいれば、競合と比較したときのメリット・デメリットなどについて、かなりマニアックに語れるようになるはずです。
入社してから4〜6年:チームリーダー、そしてCMO(チーフマーケティングオフィサー)へ
入社してから4〜6年たつと、チームリーダーに昇格している人も多いでしょう。
チームリーダーのミッションは、担当する商品・サービスについて、売上と利益を伸ばすことです。
そのために、Webマーケティングの戦略・方向性を考え、具体的な施策に落とし込み、施策の実行計画を立て、部下に指示を出していきます。
施策を打つ ⇨ 結果を振り返る ⇨ 改善案を考える ⇨ 次の施策を打つ、というPDCAを繰り返しながら、施策の精度を上げ、成果につなげていきます。
また、チームリーダーなので、部下の育成も重要な仕事の1つです。部下のスキルアップを支援したり、モチベーションを管理したりします。
③メディア企業で編集長になる
未経験からメディア企業に入社した場合の一般的なキャリアプランをご紹介します。
ここではブログメディアを展開する企業を例にとってご紹介します。
入社して1〜3年:Webライター
入社してから1〜3年目は、編集長の指示に従いながら、ブログ記事の執筆を行います。
具体的には、キーワードの検索意図を考察したり、競合記事を調査したり、記事を書くために必要な情報を集めたり、実際に文章を書いたりします。
こういったことを繰り返しながら、徐々にSEOライティングやセールスライティングなどのスキルを身に付けていきます。
また、ある程度スキルを習得したら、外注ライターの管理や指導を任されることになるでしょう。
3年間Webライターをやっていれば、Googleで上位表示するためのテクニックや、高品質な記事を書くためのコツを習得できるはずです。
入社して4〜6年:編集長、そして事業責任者へ
入社してから4〜6年たつと、Webライターから編集長に昇進しているでしょう。
編集長のミッションは、担当するブログメディアの売上を最大化することです。
そのために戦略を考え、SEO対策や記事案を企画し、部下に指示を出して、実行していきます。
自分で記事を書くことは無くなり、その代わり、最先端のSEO対策を研究して自分のブログに取り入れたり、競合の動向を分析して次の一手を考えたりと、ブログ運営の戦略を考えることがメインの仕事になります。
もちろん、部下の育成も仕事の1つです。部下がライティングスキルやSEO対策スキルを身に付けられるように面倒を見ます。
④正社員をやりつつ副業で稼ぐ
WebマーケターはPC1台あれば仕事ができるので、副業している人も多いです。
正社員として働きつつ、副業で月100万円以上稼ぐ人も結構います。
Webマーケティングの副業は、大きく分けて下記の2つです。
- 受託案件で稼ぐ:企業からWebライティング案件や広告運用案件を受託すること
- 自分のメディア・サービスで稼ぐ:自分でブログやYouTubeを運営したり、有料noteを販売すること
副業に専念する人は、正社員としての昇進にそこまで関心がなく、むしろ定時でしっかり帰って、副業の時間を確保することを優先されている方が多い印象です。
副業では、サラリーマンよりも稼げる上限が圧倒的に高く、自由な働き方を実現できるので、最近は人気です。
Webマーケティングの副業で稼ぐための方法を知りたい方は、こちら↓の記事を読んでみてください。
» Webマーケティングは稼げない?原因と稼ぐためのロードマップ
⑤フリーランスとして独立・起業する
Webマーケターの中には、フリーランスとして独立したり、起業する人も結構います。
前項でもお伝えしましたが、WebマーケターはPC1台あれば仕事ができるので、副業だけでなく、起業や独立もしやすいです。
フリーランスになれば、働き方は自由です。時間も場所も自分が好きなように選べます。
未経験からWebマーケターに転職できるの?
未経験からWebマーケターに転職することは可能です。
Webマーケティング業界は人手不足なので、常に人材を募集しています。
しかし、未経験からの転職は難しいのも事実です。
事前にWebマーケティングの知識・スキルを学んでおくなど、しっかりと準備をした方が転職の成功確率は高いです。
以下、最もメジャーな転職方法を2つご紹介します。
- Webマーケティングスクールを受講する
- 転職サイト・転職エージェントを活用する
Webマーケティングスクールを受講する
Webマーケティングスクールを活用するのが、最も確実性が高い転職方法です。
Webマーケティングスクールとは?
Webマーケティングスクールとは、Web広告運用や、SEO対策など、Webマーケティングに関する実践的な知識・ノウハウを教えている学校です。
オンラインで講義を行なっているところも多いので、仕事終わりや、土日を使って受講できます。
例えば、人気のスクールWANNABE Academyでは、専属のキャリアアドバイザーから、自己分析・書類作成・面接対策・求人紹介など、全面的にサポートしてもらえるので、転職活動をスムーズに進めることができます。
未経験からWebマーケターになりたい!という方は、ぜひ一度スクールの活用を検討してみてください。
こちらの記事でおすすめのWebマーケティングスクールを紹介しているので、参考までにどうぞ。
» 【口コミ・体験談あり】Webマーケティングスクール12校比較 | 2022おすすめ
転職サイト・転職エージェントを活用する
転職サイト・転職エージェントを活用することも、転職を成功させるために重要、というか必須ですね。笑
特に転職に慣れていない方は、転職エージェントを活用するのをおすすめします。
自己分析や書類添削、面接対策など、色々とサポートしてくれます。
中にはWeb業界に特化した転職エージェントもあります。大手の転職エージェントに比べて業界知識が深く、募集企業が過去に面接で質問したことを教えてくれたりします。
Webマーケティングスクールを活用する人も、転職エージェントを併用することで、より確実に転職を成功させられるはずです。
Webマーケティング転職におすすめの転職エージェントはこちら↓で紹介しています。気になる方はチェックしてください。
» 【プロが厳選】Webマーケティングでおすすめの転職エージェント・サイト5選
Webマーケターとしてキャリアアップするコツ
Webマーケターとしてキャリアアップするためのコツは、下記の3つです。
- 自分が将来どうなりたいかを決める
- PDCAを回して成長する
- 周囲の助けを借りる
以下、それぞれ解説していきます。
自分が将来どうなりたいかを決める
キャリアアップを成功させたいのであれば、まずは自分がWebマーケターとしてどんなキャリアを歩みたいのか、じっくり考えましょう。
そして、自分が将来なりたい理想像を決めましょう。
「がむしゃらに走っていれば何とかなる」と盲目的に努力を続けるよりも、事前に道筋を決めておいた方が、確実に早く成長できます。
PDCAを回して成長する
何となく日々の仕事をこなすよりも、PDCAを回しながら、自分の行動を改善していける人はキャリアアップしやすいと思います。
PDCAとは、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)のことです。
このサイクルで特に大切なのは、最後の「改善すること」です。
定期的に自分の行動を振り返り、「理想像に向けて進めているか」「何か改善すべきことはあるか」など、きちんと反省するようにしましょう。
例えば、「この3ヶ月でSEO対策を勉強する」という目標を立てていたとすれば、月に1回くらいは進捗を振り返るべきです。
もし思うように進んでいなければ、「土日に友達と会う時間を減らす」など、改善するための行動を取りましょう。
周囲の助けを借りる
早くキャリアアップしたい方は、ぜひ周囲の助けを借りることを忘れないでください。
キャリアの問題は複雑ですし、情報も少ないので、自分1人で解決できない悩みや不安があって当然です。
何か困ったことがあれば、1人で抱え込まずに、職場の先輩や家族、友人などに相談してみてください。
Webマーケティング職の給与はどのくらい?年収を調査
Webマーケターの正社員としての平均年収ですが、だいたい500万円くらいと言われています。
ちなみに、求人サイトの情報を基に、役職別の年収を調査したのですが、下記のような金額でした。
- 担当者(1〜3年目):300 〜 500万円
- リーダークラス(4〜6年目):450 〜 700万円
- それ以上:600 〜 1,200万円
企業規模や業種、業務範囲などによって年収は上下するので、結構レンジにばらつきはあります。
なお未経験からWebマーケターに転職すると、年収は300〜400万円くらいです。
また、年収1,000万円を超えるのは、事業責任者の中でも大手企業のCMOや役員といった印象でした。
年収についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
» Webマーケターの年収は低い?給料の実態と年収1000万を目指す方法を解説
Webマーケターの将来性は?
理由は、ネットで買い物する人が増え続けており、それを背景に、ネットでの集客に力を入れる企業も増え続けているからです。
ご参考までに日本の広告費の推移をご紹介します。
注目して欲しいのは赤線のインターネット広告費なのですが、ずっと右肩上がりで伸び続けていますよね。
2019年にはテレビ広告費を抜いて、主要マスメディアの中で最も広告費が大きい媒体になりました。
今の社会のトレンドを考えても、今後ネットで買い物する人が減るなんてことは考えにくいです。
むしろVRなどの新しい技術が出てきているので、ネットでの消費体験がもっと洗練されていき、ますますWebマーケティングの需要も高まっていくはずです。
Webマーケティングの将来性について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
» 【今の5倍需要が拡大します】Webマーケティングの将来性を現役マーケターが解説
Webマーケティングの魅力:あらゆる業界で必要とされる
Webマーケティングは、保険・通信・美容・飲食など、ほとんど全ての業界で必要とされます。
しかも、常に人材不足の状態なので、一度スキルを身につければ、転職先に困ることはないでしょう。
また、マーケティングは売上に直結するので、経営者が一番気にしている課題でもあります。
そこで成果を出すことができれば、社長からものすごく感謝されますよ。
Webマーケティングスキルは一生かけて極めていく価値がある、魅力的なスキルだと思います。
まとめ:Webマーケティング職のキャリアプランは5つ!現役マーケターが解説
今回はWebマーケターのキャリアプラン5つについて解説しました。
改めてまとめると、下記の通りです。
- 広告代理店でコンサルタントの道を極める
- 事業会社(EC企業)でCMOを目指す
- メディア企業で編集長になる
- 正社員をやりつつ副業で稼ぐ
- フリーランスとして独立・起業する
また未経験からWebマーケターに転職したい方は、Webマーケティングスクールを利用するのが、最も確実です。
こちら↓の記事でおすすめのスクールを紹介しているので、気になる方はチェックしてください。
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今回は以上です。