はじめまして、EC企業でWebマーケターをやっているイチといいます。
Webマーケターという職種が最近注目されてますが、「どんな仕事なんだろ?」「Webマーケティング業界はしんどいって聞いたけど本当かな?」と気になってませんか?
というわけで今回は、Webマーケティングをやっていて「しんどい・つらい・大変」と感じることを7つご紹介したいと思います。
それではどうぞ!
目次
僕の経歴
- 大学卒業後にメガバンク入行。20代後半で未経験からECベンチャーのWebマーケターになりました。
- 現在は事業部のヘッドとして、戦略企画から施策の実行まで担当しています。
まず、Webマーケティングの仕事内容とは?
まずは、Webマーケティングの仕事内容をサクッとおさらいしておきましょう。
Webマーケターのやるべきことは、大きく分けて次の3つです。
- 集客施策:Webサイトにユーザーを集める施策。SEO対策、広告運用、SNS運用など
- 販売施策:集めたユーザーに商品を売るための施策。LP最適化、商品企画、キャンペーン企画など
- リピーター施策:購入をリピートしてもらう施策。会員制、メルマガ配信、オンラインサロンなど
けっこう多いですよね?笑
Webマーケティングと一口に言っても、かなり業務範囲が広いので、分業化が進んでいます。
もしWebマーケターに転職したら、この中から1〜3個くらいの施策を担当するはずですよ。
ちなみに、僕がこれまで経験したことある業務は下記の通りです。
- SEO対策
- 広告運用
- SNS運用(Instagram, YouTube)
- LP最適化
- 商品企画
- キャンペーン企画
どの施策も奥が深く、しっかりと戦略を考えて動かないと結果が出ません。これらの中には、結果が出ずに打ち切りになったものもあります。。笑
そんな僕がこれまでに感じた、Webマーケティングの「しんどい・つらい・大変な」ところを、次項にて紹介していきます。
SEO対策?広告運用?となった方、詳しくは下記の記事で解説しているので、参考までにどうぞ。
» Webマーケターの仕事内容を現役プロが超具体的に解説【僕の一日も紹介】
Webマーケティングで「しんどい・つらい・大変・きつい」と感じること7選
僕がWebマーケターをやっていて、「しんどい・つらい・大変・きつい」と感じることを7つご紹介します。
- 正解がなく、失敗することも多い
- 数字で結果が求められる
- 残業が増えて激務になることもある
- 常に勉強する必要がある
- 結果が出るまで時間がかかる
- 地味な作業を愚直にやり続ける必要がある
- 社内で理解を得られないときがある
以下、それぞれ解説していきます。
1. 正解がなく、失敗することも多い
Webマーケティングには正解がありません。どれだけ調査してデータを集めても、100%うまくいくとは言えないものです。
例えば、下記のような失敗はよくある話です。
- キャンペーンを打ったが、思ったよりも顧客から反応が無かった
- 新しい広告を配信したが、売上につながらず、配信を停止した
- 申込件数を増やすためにWebサイトを修正したが、むしろ申込件数が減った
なぜこんなことが起こるかと言えば、ユーザーの心理を完璧に理解することはできないからです。
どれだけ腕のあるWebマーケターでも、百発百中で狙い通りに施策を当てることはできません。
なので、トライ&エラーを繰り返しながら施策を改善し、成功への道筋を見つけていく必要があります。
僕もこれまで多くの失敗を経験してきました。自信満々に広告を出したのに、全然反応が無かったときは辛かったです。。。笑
2. 数字で結果が求められる
Webマーケティングの成果は数字ではっきりと分かります。頑張っているかどうかはあまり関係なく、数字を出せたかどうかで評価されます。
そのシビアな環境にプレッシャーを感じて、きついなぁ、、、と思ってしまう人もいるはずです。
特に経験が浅いうちは何が有効打になるか分からずに、とにかく手数で勝負をしていまい、「忙しくなる ⇨ でも結果が出ない ⇨ 焦ってさらに忙しくなる」という負のループに陥りがちです。
しかし、ある程度業務に慣れてくると、「これやったら伸びるな」という感覚がつかめてきます。そうすると、次第に戦略的な動きができるようになります。
「戦略的に動ける ⇨ 会社の業績に貢献できる ⇨ あいつに任せておけば大丈夫そうだと思われる ⇨ 自由な働き方ができる」
という正のループに入ったらしめたもの。残業せずに帰っても何も言われません。一気にホワイト企業です。笑
業務に慣れるまでは、数字で結果が求められることにストレスを感じることがあると思います。
3. 残業が増えて激務になることもある
残業が多いという話は広告代理店でちょくちょく聞きますが、事業会社でも忙しくなるタイミングはあります。(*僕は事業会社のインハウスマーケターです。)
例えば、期間限定のキャンペーンを打つときですね。
クリスマスになると、いろんな会社が「〇〇%OFF!」「〇〇を買うと〇〇もついてくる!」みたいなキャンペーンをやりますよね。
そういうキャンペーンを実行するためには、専用のウェブサイトや広告などを準備する必要があります。しかも、クリスマスに間に合わせる必要があるので、かなりバタバタします。
もちろん、早めに準備すればいいだけのことなのですが、企画の修正とか部署間の調整とか色々やっていると、なんだかんだでギリギリになります。笑
そういう時期は残業が増えるので、激務だと感じることもあるでしょう。
4. 常に勉強する必要がある
Webマーケティング担当者は常に勉強し続ける必要があります。なぜなら、新しい技術やマーケティング手法がどんどん出てきているからです。
例えば、ここ5年くらいでYouTubeの視聴者は爆発的に増加し、Webマーケティングへの活用方法も進化してきました。
YouTube広告の種類も増えましたし、ビジネス系チャンネルの運営方法や、動画コンテンツによるファン育成方法など、ビジネス面でのYouTube活用が色々と試されてきました。
こういった新しい手法は活用するのが難しいですが、うまく取り入れることができれば、競合との差別化につながります。
Webマーケターとして成果を出すためには、常に新しいトレンドに目を向け、自社のビジネスに応用できないかと考えることが大切です。
5. 結果が出るまで時間がかかる
これはブログやSNSの運営に言えることですが、結果が出るまでけっこう時間がかかります。
例えばブログメディアを0から立ち上げて、Googleで上位表示しようとすると、早くても半年くらいかかるのが一般的です。
そして、この半年間がとにかくつらいし、不安です。
今読んでいただいているこのブログ「イチマーケ」ですが、立ち上げてから最初の半年くらいは全くアクセスがありませんでした。
来る日も来る日も記事を書き続けましたが、自分が正しい方向に向かっているか分からなかったので、精神が持たなくなりそうだったこともあります。笑
現在では、少しずつアクセスが集まるようになってきたので、むしろ楽しくなってきたのですが、最初の半年間はきつかったですね。
6. 地味な作業を愚直にやり続ける必要がある
Webマーケティングに華やかな印象を持っている方もいるかもしれませんが、作業自体は地味です。
例えば、Googleリスティング広告を配信するとなると、エクセルや専用ツールをずっと操作しているイメージです。
大量のキーワードを眺めながら、グループ分けしたり、KPIをチェックしたりしていると、「ああぁ、疲れたー!!」と言いたくなる時があります。笑
地道な作業が苦手な方はしんどいと思うこともあるかもしれません。
7. 社内で理解を得られないときがある
Webマーケティングには正解が無い、とお伝えしましたが、それが原因で社内で理解を得るのが難しいときがあります。
例えば、何か新しい施策にチャレンジするときですね。
それまでに経験が無い施策なので、社内で誰かが「〇〇という理由で失敗するんじゃないか?」と言ってきたとき、どうしても反論が難しくなります。
もちろん、そういった声があることで、施策の精度を高めることができるのですが、強く反対されると「まぁ、そのリスクはありますね。。。」と言わざるを得ません。
説明を尽くしてもなかなか理解を得られないとき、しんどいなと思うことがあるはずです。
Webマーケティングの「魅力・やりがい・楽しさ」を感じるとき4選
つづいて、Webマーケティングの「魅力・やりがい・楽しさ」を感じるときを4つご紹介します。
- 自分の考えた施策で結果が出たとき
- 上司から感謝されたとき
- 昇進して給料が上がったとき
- 副業で収入を得られたとき
以下、それぞれ解説していきます。
1. 自分の考えた施策で結果が出たとき
自分が考えた施策で結果が出たときは、とてもやりがいを感じます。
例えば、下記のようなときですね。
- 新しい広告を出したら、商品がかなり売れた
- ブログ記事を書いたら、狙ったキーワードで上位表示できた
- SNS運営をやっていたら、フォロワーが順調に増えて、売上につながった
Webマーケティングでは数字で結果が求められる、と先述しましたが、数字で結果が出るからこそ楽しさを感じられるとも思います。
2. 上司から感謝されたとき
これはWebマーケターに限ったことではないですが、やはり上司から感謝されたときはうれしいですよね。
Webマーケティングの役割は、会社経営で最も重要な課題である、売上・利益を創出することです。
なので、しっかり結果を出せば、上司をはじめ、経営陣から感謝されることもあります。
責任は重いですが、かなりやりがいがある仕事ですよ。
3. 昇進して給料が上がったとき
昇進して給料が上がったときは、「この仕事を頑張ってきてよかったな」と思えますよね。
Webマーケターは、他の職種に比べて、実力ある人の給料が伸びやすい印象です。
なぜなら、Webマーケティングで成果を出せば会社の売上が伸びるからです。
自分の成果がしっかりと昇進・昇給に反映される点は、Webマーケティングの魅力の1つだと思います。
4. 副業で収入を得られたとき
僕はWebマーケティングスキルを活用して副業収入を得られたとき、楽しさを感じました。
Webマーケターに転職する前は銀行員だったのですが、そのときは個人でお金を稼げるようなスキルは身に付きませんでした。
しかし、今はこうやってブログを書いたりして、お金を稼ぐことができています。
金額はまだまだ少ないのですが、会社の給料とは別の収入源を得られたことは自分の自信にもつながりました。
WEBマーケティングの大変さ・やりがいがイメージしやすい本
WEBマーケティングの「大変さ・やりがい」などをイメージするために、おすすめの本が2冊あるのでご紹介します。
ここまで大変さ・やりがいなどを解説してきたのですが、もっと仕事の様子を具体的に知りたいなら、これらの本を読んでください。
- 沈黙のWebマーケティング
- マンガでわかるWebマーケティング Webマーケッター瞳の挑戦!
以下、それぞれ紹介します。
沈黙のWebマーケティング
初心者向けのWebマーケティング解説本として、おそらく一番有名だと思います。
僕もWebマーケターに転職してすぐの頃、上司から渡されてこの本を読みました。
この本では、Webマーケターである主人公が小さな家具メーカーを再建するストーリーを通じて、Webマーケティング業務の基礎を学べます。
この本を読めば、事業会社のWebマーケターがどんな仕事をやっているのか、どんな苦労があるのか、どんなときにやりがいを感じるのか、などをイメージできるようになります。
各章ごとに物語と解説がセットになっていて、初心者でもかなり読みやすくなっています。
マンガでわかるWebマーケティング Webマーケッター瞳の挑戦!
広告代理店で働く若手社員のストーリーを通じて、Webマーケティングの仕事内容を学べる本です。
「漫画 + 文章」で仕事内容が解説してあるのですが、漫画の部分がリアリティがあって、かなり分かりやすいです。
これを読めば、広告代理店のコンサルタントが抱える悩みや、仕事で達成感を覚える瞬間などを理解できます。
文章パートでは、Webマーケティングの基礎知識について解説してあるので、スキルを学ぶための入門書としても最適です。
Webマーケティングは難しいか?勉強方法の紹介
Webマーケティングの大変なところを知って、「Webマーケティングは難しそう」と感じた方もいると思います。
個人差があることなので、一概には言えませんが、しっかり勉強すれば誰でも一定の結果を出せるようになるスキルだと思います。
なぜなら、ある程度正しい動き方が決まっているからです。
例えば広告運用なら、「この指標を改善したいなら、この3箇所をチェックすべき」というような基本法則があります。
そういう知識を1つずつ勉強していけば、着実に階段を登っていけるはずです。
ここでは参考までに、おすすめの勉強方法を3つご紹介しておきます。
- Webマーケティング関連の本を読む
- ブログやYouTubeで勉強する
- Webマーケティングスクールを受講する
以下、それぞれ解説します。
Webマーケティング関連の本を読む
本を読むのはおすすめです。たったの1,000〜2,000円で、専門的なスキルを体系的に学べるので、かなりコスパがいいです。
今Webマーケティング関連の書籍を探すと、いろんな本が出てきます。どの本から読めばいいか分からないと思う方も多いはずです。
以下の記事にて、僕がおすすめする本を12冊ご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてください。
» 【3年目の社員が教える】Webマーケティング独学におすすめな本12選
ブログやYouTubeで勉強する
ノウハウを解説したブログ記事やYouTubeを見ることもおすすめです。最近はビジネス系インフルエンサーや広告代理店が、質の高い情報を無料で発信しています。
本と違って体系的にまとまってはいないので、初心者の方がこれらの情報だけで全てをキャッチアップするのは難しいかもしれませんが、本と併用することで、理解度を高められるはずです。
僕がよく参考にしている、ブログをご紹介しておきます。
ブログのノウハウ
広告運用のノウハウ
具体的に知りたいノウハウがあれば、GoogleやYouTubeで検索してみてください。たくさん情報が出てきますよ。
Webマーケティングスクールを受講する
- 短期間で確実にスキルアップしたい
- 未経験からWebマーケターに転職したい
こんな悩みがあるなら、Webマーケティングスクールを受講するのがおすすめです。
Webマーケティングスクールとは、広告運用やSEO対策などに関する実践的なスキルを、現役マーケターから直接指導してもらえるところです。
転職支援がついているところも多いので、「未経験からWebマーケターに転職したい」という方に多く利用されています。
受講期間は2〜3ヶ月で、受講料は10〜60万円くらいです。カリキュラムやサポートの内容次第で、受講料は変動します。
こちら↓の記事でおすすめのWebマーケティングスクールを紹介しているので、気になる方は読んでください。
» 【口コミ・体験談あり】Webマーケティングスクール12校比較 | 2022おすすめ
なお、Webマーケティングの独学方法は、こちら↓の記事で解説しています。よかったらどうぞ。
» 【完全保存版】Webマーケティング独学方法!初心者が無料でできる勉強法
Webマーケターになってよかった?【僕の体験談】
あらためて僕の経歴を紹介すると、こちら↓です。
- 大学卒業後にメガバンク入行。20代後半で未経験からECベンチャーのWebマーケターになりました。
- 現在は事業部のヘッドとして、戦略企画から施策の実行まで担当しています。
まだまだ大きな実績を上げたわけではないので、偉そうなことは言えませんが、Webマーケターになって良かったかといえば、、、めっちゃくちゃ良かったです。笑
働き方がホワイトで、そこそこ給料もらって、日々チャレンジできて、こういった情報発信もできて、楽しいですよ。
副業・起業したいという気持ちもあったので、Webマーケティングに出会うことができて、本当にラッキーだったなと思います。
今後はWebマーケティングスキルを生かして自分の事業を作りたいなと思っています。
まとめ:Webマーケティングは大変だけどメリットも多い
というわけで、僕がWebマーケターとして働く中で感じる「しんどい・つらい・大変な」ところについて紹介してきました。
いろいろお伝えしましたが、Webマーケターという職業は、自己成長が感じられ、達成感もあり、給料もそこそこもらえて、自分で稼ぐポテンシャルがある、今の時代にマッチした「最強の職業」だと思います。
「未経験からWebマーケターになる方法が知りたい」という方は、こちらの記事で解説しているので、よかったら参考にしてください。
» Webマーケターになるには?経験者が5つの方法を難易度別に解説
今回は以上です。